【旧ユーゴスラビアの紛争跡を歩く】③ ザダール、ザグレブ(クロアチア)観光編

こんにちは、よっぴーです。

コソボ紛争 に関心を抱いていた息子の影響をうけ、

エミール・クストリッツァ監督の映画『アンダーグラウンド』『パパは、出張中!』『黒猫・白猫』を観て、

木村元彦さんの著書『誇り ドラガン・ストイコビッチの軌跡』『悪者見参 ユーゴスラビアサッカー戦記』『オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える』を読んで、、、しているうちに、

旧ユーゴの人々にすごく興味がわきました。

で、それならばと、

 

2007年11月16日 から 11月27日 にかけて、

  • ベオグラード (セルビア)
  • サラエボ、モスタル (ボスニア・ヘルツェゴビナ)
  • ドブロヴニク、ザダール、ザグレブ (クロアチア)

を、親子3人(息子16歳、娘11歳)で訪ねた、当時の旅日記です。

 

 

1日目〜4日目(ベオグラード、サラエボ滞在)はこちら↓

 

 

5日目〜8日目はこちら(サラエボ、モスタル、ドブロヴニク、ザダール滞在)はこちら↓

 

これより、すべて2007年当時の記述です。

9日目/ザダール、ザグレブ(2007年11月24日)

宿で市内マップをもらい、「PUNTAMIKA」がどこなのか、ようやく知りえた。
そして、この宿が『地球の歩き方』に載っているホステルだったことも、朝になって知った。

バスターミナルや旧市街から OMLADINSKI HOSTEL ZADAR(オムラディンスキー・ホステル・ザダール)に行くには、No.5の青色のバスで、乗降車バス停は 「ほんだみか!」w
ホステルから旧市街への降車バス停は MALAPOSTA 。

 

朝食をよばれ、チェックアウトを済ませ、荷物は宿に預かってもらって、旧市街に出かけた。

もちろん、乗車時には、「いでり マラポスタ?」(MALAPOSTAに行きますか?)。
そして、 「だいてみ マラポスタ」(MALAPOSTAに着いたら 教えてください)。

今朝の運転手さんは忘れずに教えてくれて、降りたあと、どっちやろぉ? と反対方向に歩き出したわたしたちにクラクション鳴らし、合図はやっぱりグッジョブ後ろ指し ^^

今日も『ありがとう』いっぱいの一日になりそうだ。

 

 

橋の向こうが旧市街。ちっちゃなちっちゃな街だ。

 

旧市街を結ぶ橋

 

だけど、「ちっちゃい」=「かわいい」 の一般式がこの街では成り立たず、門をくぐり足を踏み入れ感じた第一印象は、力強さだった。

目の前にごっつい建物があったわけじゃない。いたってノーマルな路地に、カフェのテーブルが並ぶ光景。
なのに「まるで大地みたい、ここ」って。

 

所狭しとテーブルが並べられてる路地

 

凝縮されてる……、そう感じたものは二千年の歴史だったのかもしれない。

帰国後知ったのだが、ザダールはダルマチア地方で最も古い町で、二千年以上前からの歴史遺産が数多く残っており、ダルマチア中世建築の宝庫なのだそうだ。

路地を抜け、聖ドナット教会が建つゼレニ広場に来ると、そこだけ異空間でやけに空が広いなと思っていたが、広場周辺からはローマ遺跡も見つかっていて、そのためここだけが広い空き地のようになっているそうだ。

 

聖ドナット教会

 

ドブロヴニクの旧市街は「観光客が行く所」っていう印象を受けたが、ここザダールの旧市街は「地元の人たちで賑わう繁華街」って感じで、土曜日だったからかな、オープンカフェはどこもいっぱい。

ヨーロッパだな。店内より外のテーブルのほうが人気で、老若男女とわず、終わり行く秋空の下、お茶を楽しんでる。

 

 

ザダールは、ローマ帝国に支配されたあと、ビザンツ帝国、ヴェネツィア共和国へと受け継がれた。

第二次世界大戦中はイタリアの支配下にあったため連合軍に攻撃され、クロアチア紛争のときは旧ユーゴ連合軍から猛攻撃を受けたザダールには、今も数々の建物に弾痕が残っていた。

1年の大切さを知るには落第した学生に聞くといいように、、、
1ヶ月の大切さを知るには未熟児を生んだ母親に聞くといいように、、、

夫と、、妻と、、子と、、恋人と、、友と、、自分自身と、、

のどかな時間を過ごしてはる光景を眺めていると、尊い犠牲を払ってきた彼らだからこそ知る平穏の尊さを教えてくれているようだった。

 

破壊跡地

 

落書きの数よりもはるかに弾痕のほうが多かった。大学

 

この光景しばらくここで見てた

 

14時30分、定刻通りバスはザグレブに向けて出発した。

今日はどんな車窓が見れるんやろ……。期待を裏切らず、45分ほど走ったあたりで見えてくる景色に釘づけになった。

 

間もなくしてバスは高速に乗るが、その辺り頃からは、荒々しい石灰岩の岩肌をみせるディナル・アルプスが間近に迫り、自然が織りなす壮観な姿に自分の小ささを痛感する。

アドリア海の風景がまどろみのような「柔らかさ」であったのに対し、こちらは地に足つけた「逞しさ」というところか。

 

内陸部に進んでいく道程は、徐々に雪景色へと姿をかえていき、16時過ぎにはどっぷりと日が暮れた。

車内では映画が流された。粋なサービスをしてくれはるんやなぁ~。
だけど、クロアチア語なのでわからない。字幕があるが英語なのでわからない。

乗客は揃って笑っているが 笑いについていけないわたしは、相変わらず窓の外を眺めていた。

 

プリトヴィッツェからカルロヴァツ辺りは、セルビア民兵とクロアチア軍の激戦地のひとつだったのだが、カルロヴァツ近郊で見た戦禍の爪痕には胸が詰まった。
それでも灯かりのついてる家々からは、シチューのような温かさが伝わってくる。

白熱灯の魅力かな。それにしても、どこの家も電気(照明器具)のデザイン、めちゃめちゃお洒落。

 

突如、国道の幅が広くなった。そこを車がびゅんびゅんと走っている。そしてビル、ビル、ビル。
ザグレブに入ったんだろう。都会だ。ウィーンの街に降り立ったときの第一印象を、ふと思い出した。

18時40分、バスはザグレブに到着した。
トラムに乗って、予約してあるアパートへと向かった。

 

費用、泊まった宿

― 泊まった宿 ―

Zagreb Apartment Hotel(トイレ、バス、キッチン、冷蔵庫、洗濯機付き)

 

― 旅の費用 ― * 1人分。1Kn = 21円換算/1ユーロ = 133円換算

ザダールの市バス 13Kn(約273円)
昼食 (レストランにて) 35Kn(約735円)
バス (ザダール→ザグレブ) 127Kn(約2667円)
荷物預かり (上記バス) 7Kn(約147円)
ザグレブのトラム (バスターミナル→宿) 6.5Kn(約136円)
夕食 (スーパーにて) 24.2Kn(約508円)
水 1.5リットル (スーパーにて) 5.29Kn(約111円)
宿泊 (3人1部屋×2泊分) 90ユーロ(約11970円)
合計 16,547

 

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