これより、すべて2007年当時の記述です

8日目/ドブロヴニク、ザダール(2007年11月23日)

貧乏旅行者の智恵か? 残った卵は、ゆで卵にして持っていく。

ドブロヴニクのバスターミナルのすぐ近くには、「あれはスーパーだな」とすぐさまわかる造りの大きなKONZUM(スーパー)があるが、大抵はこじんまりとしてて、街に溶け込んでいる。

ちなみに、 ベオグラード、サラエボ・モスタルはじめ、クロアチアでも、スーパーの袋は無料だった。

 

旧市街にあるKONZUM

 

定刻8時ちょうどにドブロヴニクを出発したバスは、アドリア海の陽光にあふれた、地中海でもっとも魅力的な海岸と讃えられているダルマチア地方を、リエカに向け北上する。

 

 

もっとも魅力的……と讃えられるその風光明媚は、ほんと「あっぱれ!」 の一言。ザダールまでの8時間は、メルヘンから飛び出たような美しい車窓を楽しませてくれた。

あ、チケット買うとき座席リクエスト可能だから、是非に海側の席を♪

 

12時20分、スプリットに着いた。バスはここで13時まで休憩。40分ある。

わたしたちにとってはスプリットは、行ってみたい! の順位が低かった町だったので、街を見ながら昼食をとり、ディオクレティアヌス宮殿青空市場を見ることもでき、それで十分だった。

 

13時35分、トロギール着。。
14時37分、シベニク着。。。

あ゛ーーー、この2つの町は、ダルマチア地方ではザダールに次いで行ってみたかったとこだ。やはり気になる。かなり気になる。

 

今回の旅で得た教訓その3は、「宿は取って行くもんじゃねぇなぁ!!」だった。

当初日程(出発前)は、

22日/ ドブロヴニク→トロギール(観光)→シベニク(観光・泊)
23日/ シベニク→ザダール(観光・泊)
24日/ ザダールからプリトヴィッツェ湖経由(観光後)でザグレブへ。

そのためザグレブ入りが夜遅くなり、ザグレブでの宿は、連泊分を出発前(日本)に取ってしまってた。

宿、1泊分キャンセルして、トロギール、シベニクに行こか?
されど悲しい性か、キャンセル料もったいない!! って思っちまった ^^;;;

 

 

15時55分、バスはザダールに着いた。

 

ザダールのバスターミナル

 

とりあえず明日のザグレブ行きのバスチケットを買い、(この周辺に)旅行会社はないか、英語で訊ねた。

バスターミナルのお姉さん 「泊まるとこ?」
わたし           「はい」
バスターミナルのお姉さん 「ホテル?」
わたし           「いいえ、プライベートルームやソーベ」

お姉さんは、5番のバスに乗って『ほんだみか』に行けばいいと教えてくれた。
ほんだみか? メモにスペルを書いてもらった。『PUNTAMIKA』

 

市バスは何台も止まってた。

キオスクで市バスの乗車券を買い、(* キオスクで買うと2枚で(2回分)で 13Kn。バス内で買うと1枚8Kn)書いてもらったメモを見せ、「どのバス?」と、今度はキオスクのおばさんに教えをもらう。

日本のように、「次は○○」っていう車内放送はない。車内表示板もない。バス停に、ここがどこなのか…のバス停名もない。
それ以前に、バス車体前面上部は空白のまま、行き先すら書かれていない。

 

乗車時に、「いでり ほんだみか?」(PUNTAMIKAに行きますか?)
そして、「だいてみ ほんだみか」(PUNTAMIKAに着いたら 教えてください)

運転手さんは快く「だ。だ。おーけい」(いいよ)と言ってくれ、第一関門は突破した。

 

15分ほど乗ってたか、とあるバス停に止まった。
数秒の間をおいて、通路を挟んだ座席に座ってはったおばさんが、すっごく優しい口調で話しかけてきた。

「あなたたち、ほんだみかで降りるのよね? ほんだみかはここよ」
そして運転手さんに「あなた頼まれてたわよね?」

うっかり忘れてはった運転手さんは、「あっそうだった! ごめん ごめん! ここがほんだみかだよ」てなことを言ったんだと思う。

 

すると今度は、15人ほど? の乗客全員が「ほんだみかはここよ」「ここがほんだみかよ」と、ほんだみかコールがつづく。
わたしの名前が “ほんだ みか” なら赤面ものだぜ(笑

みんなのおかげで、第二関門も通過できた。

 

運転手さんと乗客の人たちにむけて「ふばら!!」(ありがとう)と言い残して、わたしたちはバスを降りた。

が、
あたりを見渡すがインフォメーションらしきものは無く、代わりにホステルがあった。

 

そっかぁ~~~!! 自分の英語力なさが招いたことだ。

ザダール旧市街に旅行会社 「Juresko Aquerius」があるのはガイドブックで知ってたんだけど、バスターミナル周辺にも宿を斡旋してくれるインフォメーションがあるならそこまで行かなくても済むし、そこで今晩泊まる宿を紹介してもらおうと、

バスターミナルのお姉さんに「この周辺に旅行会社はありませんか?」と訊いたのだが、語学力ゼロのわたし、、、 そうは言えてなく、

お姉さんはホステルのある所を教えてくれた。。。

わたし(たち)は 旧市街で止まるバス停名が PUNTAMIKA だと思った。。。 なるほど! そうゆうことだろ。

 

 

今いるとこが PUNTAMIKA なのはわかるが、PUNTAMIKA がどこなのかが(市内の位置)、さっぱりわからない。

おまけにすっかり陽は落ち、暗空と聞こえてくる波の音が、心細さを煽る。
さあどーする? ホステルに行ってみる? 近くにはSOBEもあるみたいだし、直接訪ねてみる?

湾の向こう岸に賑やかな灯かりが見える。きっと、あそこが旧市街だろうとふんで歩き出した。

 

 

乗ってきた市バスは PUNTAMIKA で5分ほど停車する。
そして、100m? 200m? すでに歩を進めてたわたしたちの後方からやってきて、クラクションを鳴らし止まった。

見ると、右側に座ってた人全員が、親指を立て(グッジョブの手の形)「バック! バック!!」と後ろを指している。

 

そりゃそうだよな。小汚い身形にパックバッグ背負った旅行者が PUNTAMIKA で降りれば、誰だって目の前にあるホステルに行くものだと思うよな。

みんな~~~ちがうんだよぉ~うちらが行きたかったのは Juresko Aquerius(旧市街にある旅行会社)なんだよぉ~~~。

 

でも、みんな、ありがとーーーーー!!

今回の旅だけでも、たくさんの人たちに助けてもらってきた。助けてもらえたから、ここまで来れた。

けどね、その場に居た人たちみんなが、行動に表し、声に発して、こんなにも親身になって助けてくれたのははじめてだよ。

 

高校生ぐらいの男の子も、、、70歳ぐらいのおばあちゃんも、、、どの窓からも血相変え、グッジョブの形した手が後ろに振られてる。。。この親切、忘れません。本当にありがとう。

。。。。。と、クロアチア語で、よー言わんので、グッジョブして頭を深々と下げた。

 

 

「ホステル、バーーーック!!」

窓から大声で言ってくれたのかな? たしかにそう聞こえた次の瞬間、女の人が駆け降りてきて、運転手さんに何か言う。
すると乗客のみんなはほっとした表情を取り戻し、手の形はグーからパーになり、手を振ってくれている。

時間にすれば、以上のことは数秒の出来事。バスはふたたび発車していった。

 

駆け下りてきた女性は、片言の英語で言う。「ホステルはバス停のとこよ。行き過ぎちゃってるわ」。

やはりな……。わたしたちは説明した。
片言の英語と、クロアチア語会話本を頼りに。わかってもらえた。

女性は、それだったらついて来て、と言って、男の人が6人ほどいた会社の食堂みたいなところに行き、その人たちに何やら話してる。電話をかけだした男の人もいる。

5分ほど話してはったかな。

 

やがて、この人たち(男の人達)が言うには、、、 ってかんじで英語で通訳してくれた。片言の英語とジェスチャーだから、わたしたちにはありがたい。流暢な英語だと解からないのだ ^^;

「インフォメーションに行っても、安宿ならたぶんホステルを紹介しはるだろう」
「旧市街は見るだけの場所で、宿はない」
「今夜ホステルは空いてる。ここで泊まり、あした旧市街に行くのがベスト」

そのあと、旧市街行きのバス停までも連れてってくれて 、「ここだよ」と教えてくれた。

 

40代くらいの、お洒落なその女性が、ほんまやったら降りるはずやったバス停はどこやったんやろ? 真っ暗な中を、遠くまで歩いて行きはった。

 

 

「この町、好きだなぁ」や「キライだ!」、「もういちど行ってみたいな」などの感想なんてものは、その町で出会った人との出来事に左右される部分が大きい。

外務省の海外安全ホームページでは「海外危険情報」 にて「十分注意してください」が発令されていたザダールだが、わたしたちがうけたご恩はこれには属さず、治安も ◎ だった。

 

フロントで、息子が会話本片手にきいている。ホステルの部屋は、教えてくれたとおり空いていた。

やっぱ、宿は取っていくもんじゃねぇな。
どうにかなる。それは、どうにかするから。

 

今回の旅の各地での宿取りは息子が担当だったが(あと、バスチケットの購入も息子が担当)、悪戦苦闘の体験は、どうにかする力を引き出し、どうにかなる力をつけてくれる。

 

 

 

ちなみに翌日、旧市街で見たSOBEの看板はここ↓だけだった。
(他にもあるかもしれないけどね ^^)

 

SOBEの看板

 

費用、泊まった宿

― 泊まった宿 ―

OMLADINSKI HOSTEL ZADAR(トイレ・シャワー、朝食付き)

 

― 旅の費用 ― * 1人分。1Kn = 21円換算。

ドブロヴニクの市バス (宿→バスターミナル) 8Kn(約168円)
バス (ドブロヴニク→ザダール) 226Kn(約4746円)
荷物預かり (上記のバス) 7Kn(約147円)
昼食 8Kn(約168円)
ザダールの市バス(バスターミナル→宿) 13Kn(約273円)
宿泊(3人で1部屋料金) 95Kn(約1995円)
合計 7,497円

 

 

9日〜12日目(ザダール、ザグレブ滞在)はこちら↓

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