これより、すべて2007年当時の記述です。

3日目/ベオグラード→サラエボ(2007年11月18日)

昨日より更に雪が降っている。

ホテルからバスターミナルまでは、足元の悪さもあり徒歩約30分。朝食をよばれ、7時、ホテルをあとにした。

 

日曜日だったからか、いつもそうなのか、街はまだ静かで、新たに積もった雪に足跡はない。

バックパックにナイロン袋を被せ巻いて歩いたが、あっという間に鞄の上部にかき氷が出来上がる。
でも、なんでやろな? 雨やったら傘さすのに、雪やとさせへんのは。

 

サラエボ行きのバス乗り場は9番ホーム。

 

バスのチケットを購入した際に貰う、10円玉のようなコインは、バス乗り場に入るのに必要だから、なくさないよう注意。

 

 

わたしの鞄だけ預け (バスの車体側面に設けてある鞄入れ場)、順に、娘、息子、わたしとバスに乗り込んだのだが、娘のバックパックは問題なしだったのに対し、息子のは 「ダメだ!!」「預けろ!!」と言ってるのだろう。ものすごい剣幕で怒鳴ってはる。

本やらウォークマンやら、、、長時間乗るバスの中での必需品を鞄の中に全部入れていた息子、いったんバスを降り、雪の中での荷物の整理は、やりたくないことこのうえない。

「なんでやねん! ふたりとも同じ大きさ(20リットル)のバックやのに、なんで一人はOKで、一人はあかんねん。狭い思いすんのは本人やねんから 、かまへんやんか!!」

運転手さんのパワーに負けじと、関西弁で言い返した。通れた。

 

前列に座っていた乗客の人が、「よくやったわよ」てな、わたしたちに味方してくれているような微笑みをくれた。
見ると、その人の足元には、わたしたちのより大きなバックパックが置かれてあった。

 

 

荷物預かりは、大きさ・重さ関係なく 鞄1個に対し、40DIN(約80円)。

このあと国境越え。セルビアのお金はもう要らない。
わたしの分を支払った後の残高は30.2DINだった。って、息子の鞄を預けるだけのお金はなかったってことだw

 

8時出発のバスであったが、定刻4分前にベオグラードを出発したバスは、約1時間後、高速を降りて一般道を走る。……つか、ちょとまって。定刻より早く出ちゃうのか?

 

途中、何度か休憩はあるがこのときも、運転手さんが戻ってくるとバスはすぐさま出発する。「何分休憩です」なんてアナウンスもなく、休憩場所に着くと、真っ先に降りていかれる。

日本のように乗客全員乗ったかどうかの確認なんて取りはれへんから、置いてけぼりにならないようにね。

 

国境手前にあるスーパー

 

↑ このお店の前で止まり、運転手さんとキップ係(?)の人が中に入っていった。

休憩場所とは思えないし、なんやろぉ~? って見てたら、たばこ2カートン買ってきはった(あと、バナナとジュースと)。ボスニアで買うより、きっと安いねんやろなぁ。

高速を降りて35分ほど走ったところにある町に興味がわいた。どこなんやろ? ここ。降りて、歩いてみたかった。ベオグラードでは見れなかった “生活” を感じた。

 

 

このバスは国際バスというよりかは、市民の足となるローカルバスのようだった。

スーパーのあるバス停からは、右手に3つ・左手に2つ、重そうなスーパー袋を持ったおばさんが乗ってくる。そして15分ほど走ったところで降りていった。

軽そうなスーパー袋ひとつ手にしたおまわりさんも乗ってくる。このおまわりさんは、さらに5分ほど進んだところで降りた。

青年が雪のなか立っていた。降車するなり抱き合い、熱いキスをかわしていた女の子と、その青年。今日一日、デートを楽しむのかな。

斜め後ろの座席には、5歳ぐらいの女の子とママが座ってた。手をつないで待っていた老夫婦のおじいちゃんは、降りてきた女の子を抱き上げ、おばあちゃんはそのすべてを包み、抱きしめていた。

 

一面の銀世界

 

窓の外は、地面と空が同色化してて、どこが地平線なのかわからない360度銀世界の寒空であったが、バスが止まるたび、心あったまる光景がくりかえされた。

 

このバス、乗るときはバス停からのようだが、降りるのは、バス停以外にも自分の都合のいい場所で降りれるようだ。

あるバスターミナルで ほとんどの乗客が降りた。

数分走った後、11時52分、セルビアを出国した。そして川を越え、ボスニア・ヘルツェゴヴィナに入国した。

 

セルビア出国。橋を渡ればボスニアだよ

 

パスポートコントロールは、ともにパスポートを見せて渡しただけで、なにか訊かれることも鞄のチェックもなかった。

 

ボスニアに入国するなり、ここまでは(セルビアでは)見なかった高層住宅が立ち並んでいた。

入国後すぐにある1つ目のバス停で、ど~んと空いた分だけの数、人が乗ってきて、バスはまたいっぱいになり、生活を感じる乗降模様はつづいていった。

 

 

そしてボスニア側でも、降車はリクエストがきく。終点のセルビア人共和国側バスターミナルに着く前、トンネルを抜けたバスは、バシチャルシァの真横を並行して走っていく。

この辺りで、数十メートルごとに乗客のリクエストによりバスは止まり、幾人かの人が降りていった。

(* セルビア人共和国側バスターミナルボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦側バスターミナルとがあり、ベオグラードを昼に出る1便を除き、他の便はすべてボスニア側には停車せずセルビア側に着く)

 

半信半疑、「ひょっとして、このへんちゃうん?」と左右キョロキョロしだし、しばらくして右側に黄色の建物、ホテル・ホリディ・インを見たとき、「やっぱり そうや!」 と思った。

が、
「でも 違(ちご)とったら どーしょ~ 。。。」
「すぐさま (終点に)着くかもやし 。。。」

それに 「どう言うたら ええんやろ 。。。」

 

ぐちゃぐちゃ考えだした臆病者。

結局、「ここで降ります。 降ろしてください」って言えないまま、スナイパー通りをさらに西にいくバスに、最後まで付き合った。

 

奥に見える黄色の建物が「ホリディ・イン」。手前はスクール

 

「OK?」とだけ言って、バシチャルシァ広場のセビリ (水飲み場)の写真を見せると、タクシーの運転手はわたしたちがどこに行きたいのか、すぐに理解してくれた。

日の暮れたラッシュ時のスナイパー通り、いま来た道をひたすら真逆に戻る。

 

乗車前に料金確認をしたが、メーターが付いているから 大丈夫だ! 問題ない! とのこと。2、30分ほど乗ったかな。メーターの倒されたタクシー代は24.20KM。

事前情報では目安10ユーロほど。ってあったから、ちと高い? けどまぁそれらの情報は、まだ道路ガラガラであろう、当初予定してた早朝着のバス便のだったから、いいとするか。

 

1ユーロ=2KM と計算するみたいで、ボスニア通貨を持ってなくても、代金はユーロで払えた。

くーーーー、いつかまたこのルートを通ることあれば、そんときはセビリ(水飲み場)の所で降りてやる。

 

バシチャルシァと並行してるマーシャル・チトー通り。この先に聖火がある

 

これがセビリこと、水飲み場。夜はライトアップされ綺麗だったよ

 

そのセビリのすぐまん前にある「Turisticka Agencija & Hostel Ljubicica」 というプライベートルーム紹介会社にて、今夜の宿探し。

この宿案内所はホステルも経営していて、隣にある。親子3人で一部屋利用OKだったので、そこに即決した。
まだボスニア通貨を引き出していなかったが、ここでも代金はユーロで支払えた。

 

 

荷物を置き、旧市街のバシチャルシァを散策した。

いたる所にあるATMでボスニア通貨を引き出し、晩飯を仕入れてスーパーから出たところで、スーパーに入ろうとした、あるご婦人と出会った。

女性 「あら、日本の方?」
わたし 「あ、はい。そうです」
女性 「見かけたことないわね。どの辺りにお住まい?」

いやぁ~どの辺りにお住まい? ときかれてもなぁ……。

わたし 「日本から観光で来ました」
女性 「えーーー!! そうなの~!!」

 

このご婦人、日本に4年住んでたそうで、

女性 「大阪にいたのよ。あなた、大阪ご存知?」

わたしたちが大阪人だとわかると、まるで旧友と偶然出会ったときのような表情をしてハグをした。

 

少しのあいだお話しをしたんだけど、その方が言ったのね、「お母さんひとりで子ども連れてきて、すごいわ」って。その時は 言い返せなかったこと、いま、声を大にして言います。なんたって、ここなら日本語通じるからねw

「ちゃう、ちゃう。子どもを連れてきてるんじゃなく、いっしょに3人で来てんねん。」

 

そして女性とさよならして、雪道で滑ったわたしの手を息子にひいてもらいながら、3人、宿へと帰ったのでありました。

サラエボ、ベオグラードより雪やったーーー!

 

費用、泊まった宿

― 泊まった宿 ―

HOSTEL LJUBICICA (トイレ・シャワー共同、朝食付き)

 

― 旅の費用 ― * 1人分。1DIN = 2円換算/1KM = 82円換算/1ユーロ = 133円換算

バス(ベオグラード→サラエボ) 1340DIN (約2680円)
荷物預かり (上記のバス) 40DIN (約80円)
タクシー (サラエボバスターミナル(セルビア側)→バシチャルシャ広場のセビリ前) 12.4ユーロ (約1650円)
夕食 (スーパーにて) 2.5KM (約205円)
水 1.5リットル (スーパーにて) 0.95KM (約78円)
宿泊(3人分/1部屋) 13ユーロ (約1730円)
合計 6,423円

 

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