これより、すべて2007年当時の記述です。

2日目/ベオグラード(2007年11月17日)

5時半に目が覚めた。

カーテンの向こう側に顔だけ突っ込み、窓の外を見ると、一面の雪だった。

 

にしても、もう夜が明けている。

白夜か? いや、昨夜は暗かったぞ。
なら、雪のせいで明るいのか?
まぁなんでもいいや。

蒼の色した早朝を撮りたくて、外に出た。

 

 

窓辺の装飾

 

標識

 

部屋に戻り、凍えた体を布団であたためながら、ふと思った。

雪のおかげでテンションはあがっているものの、今夜乗ろうとしている22時30分発の夜行バス。。。このクソ寒いなか、それまでどこで、どう過ごすんだ?

17時ごろ観光を終えたとして、残りの時間、レストランでつぶす? おまけにサラエボに着くのが早朝5時半頃。。。もしサラエボも雪やったら、街が起きはじめるまでかなりキツイぞ。

 

しばらくして起きてきた子どもたちと話し合った。

答えはすぐに出た。
ベオグラードでもう一泊しよう! サラエボへは、明朝のバスで行こう!

 

そして、、、
「それやったら、サッカーの試合、観にいってみよーや!!」(この日、欧州選手権予選がホームで行われる予定だった)
だが、雪のため延期。あ~ぁ、雪のおかげでテンション下がっちまったぜ w

 

このホテルは貧乏旅行のわたしたちにとっては割高であったが、チェックアウトしてあらたに安宿を探すのがえらく億劫に感じたので、朝食をよばれに1階に降りたとき、フロントで訊ねてみた。

部屋は空いていた。
アバウトではあったが当初予定していた日程は、早くも崩れた。

 

ホテルの朝食でよばれたコーヒー。 なんかな ざらざらの砂のような感触 ...マズッ

 

朝食後、明日乗るサラエボ行きのバスチケットを買いにバスターミナルにまずは向かった。

フロントでバスターミナルまでの行き方を教えてもらう。
2番のトラムに乗ればいいそうだ。

 

 

 

(フロントの)すぐ横にATMがあったので、現地通貨を引き出した。が、またもやエラー。しかたない。金がないなら歩くまでよ!

もう銀行も開いてるだろう時間。銀行に設置されているATMで再チャレンジしてみよう。わからなければ銀行の人に教えてもらおう。

そして案の定 、銀行の人にお世話になるわたしであった ^^;;;

 

ホテルはカレメグダン公園のすぐ近くなので、メインストリートである石畳の歩道 ― クネズ・ミハイロ通り ― を起点(終点か?)から、ブラブラと楽しむことができた。

 

クネズ・ミハイロ通り。ただいま10時19分

 

クネズ・ミハイロ通り。なんかまつげの長い犬みたい

 

 

通りを歩き出してすぐに銀行があった。
3度目の正直。ごたいめ~~~ん。

↓↓ これで日本円にして 約1420円 ↓↓

セルビアの紙幣

 

『地球の歩き方・中欧 ’06~’07』に掲載されているベオグラードの地図を頼りに、バスターミナルへと歩を進めたが、クチュクチュっと書かれてあるテラジェのところから先がわかりずらい。

ここからバスのチケットを手にするまで、さ迷うこと2時間かかった。
その間、何人もの人に道を訊ねた。そして誰もが親切に教えてくれた。

テラジェでフリーペーパーを配ってた女の子は、セルビア語はもちろんのこと、英語もわからないわたしたち親子のため、仕事中にもかかわらず、途中まで一緒に行って道案内してくれた。

 

やっとこさたどり着くとまた一難。バスのチケットセンターの窓口はキリル文字で書かれていた。やっとのおもいで買えたサラエボ行きのバスチケットをポケットにしまい、息子とわたしが是非に歩きたかった通り、通称・空爆通りと呼ばれるクネズ・ミロシュ通りを、気のすむまで堪能した。

 

アメリカ主導のNATO(北大西洋条約機構)軍によって空爆を受けたのは1999年。

それは、コソボで起きたアルバニア系住民に対する 「非人道的」な虐殺の制裁として行われた空爆だったが、その 「非人道的」な行為を止めさせるために行われた78日間にも及んだ空爆自体が「非人道」だった。

けれどアメリカは「正義の戦争」、「人道のための戦争」と正当化する。湾岸戦争で指摘された「劣化ウラン弾」(高い貫通性をもった放射性弾頭で、一種の「核兵器」)を31000発も落としておいて。

ほんとうにセルビアが悪いのか? そこには、正義なんてこれっぽっちもない。あるのは正義という不正義。

 

空爆を落とされたユーゴ国防省・軍参謀本部

 

それから8年を経たこの通りを歩いたわけだが、空爆で破壊された建物は、未だそのままの姿で残ってた。

空爆中は「目に見えるアメリカ文化・アメリカ資本」として暴徒に破壊されたマクドナルドであったが、今ではその看板(しかも超ビッグサイズ)がNATOによって破壊された建物の前にデカデカと立てられている……。

なんだかすごく、不思議な気持ちに駆られた。

 

 

軍のかたかな? 迷彩服、腰には銃を備えた出で立ちの人が所々に立っていて、スカダルリヤやミハイロ通りなど、おしゃれなカフェやブティックが立ち並ぶ華やかな北側では見れない一面だった。

 

 

「ちょと休もかぁ~」

あらあら、ベンチには先客が……。

 

雪の積もったベンチ

 

冷え切った体を温めたく、カフェで休息した。

↓↓ これな あったかい 飲み物やねん

 

 

コーヒーとホットチョコを頼んだんやけど、グラスで来たから、うちらのオーダーミスや思たら、グラス熱、熱。

あったかい飲み物をストローで飲むのってはじめてや。

このあといったんホテルに戻り、遅めの昼食をとった。
メニューは、例のおにぎりとおみそ汁 ^^

 

 

クネズ・ミロシュ通りを是非に歩きたかった夢は叶った。残るは、是非に是非に、この目で見たかったベオグラードでのドナウ川

それを見ることができるカレメグダン公園は、すぐそばにある。

 

カレメグダン公園

 

腰と両肩にカイロを貼り、ホテルを出た。

肉眼では見ることできたんだけど、わかるかなぁ~。灯りの向こう全部がドナウ川なんだ。

 

ドナウ川

 

クソ寒いのも忘れ、雪舞う冬空の下、30分ほど突っ立ったまんま見惚れていた。

 

ドナウ川とサヴァ川の合流地

 

夏に見ると、力強く感じるんだろうな。

そして、雪でカメラを濡らしまくり、デジカメ壊しちゃった。
一眼レフも持って行ってたが、ベオグラードでは持ち歩かなかったのでこちらは無事。

 

カレメグダン公園に 軍事博物館 があり、中世から第二次世界大戦までの武器や戦車などが展示されていた。

 

戦車

 

戦車の中

 

大砲

 

冬じゃなかったら丸一日中でもいただろうけど、昨日からの雪に、雪があるからこそ出来る遊び、ソリだったり、、 雪だるま作りだったり、、をして(近くに住む) たくさんの親子連れが土曜日の午後を楽しんではる中、わたしたちも、これぞ自然フラッペ! 雪にジュースをかけて食べたり、 雪団子を作ってどこまで飛ぶか投げたりしながら、念願だった公園をあとにした。

 

 

コーヒー好きのわたし、旅に出るときはインスタントコーヒーを持っていくんだけど、なにを間違えたか、持ってきたのは淹れて飲むタイプの粉。

帰りに寄ったスーパーでインスタントのコーヒーを買ってんけど、主婦パワーは万国共通みたい。スーパーのおばさん、「こっちのほうがお得だよ」と教えてくれて、デカいのをすすめてくれた。

大きいと荷物になるし、セルビア通貨はもうさほど持ってなかったしで、そのことをおばさんに伝えると、小さくて一番お買い得なのを、懸命に探してくれた。

 

 

パンも、、 ハムも、、 野菜も、、 なんもかんも、いやな顔ひとつせず、いちいちメモに値段を書いてくれて、電卓たたきながら買い物しているわたしたちを助けてくれた。

主食はパンなんだけど、それがほんと安い(このあと行く他の町々も安いです)。湯たんぽよりやや小さいぐらいで30円とかなんだよ。

とっても気さくで、親切で、くったくない笑顔でワハハと笑う陽気なおばさんたちと、しばらくお喋り(ジェスチャーしながら、絵で説明しながらのね)を楽しませてもらった。

 

セルビア人は、残虐極まりない『悪者』?

。。。。。。。

そして、ベオグラードの治安は ◎ だった。

 

費用、泊まった宿

― 泊まった宿 ―

HOTEL ROYAL(トイレ・シャワー、朝食付き)

 

― 旅の費用 ― *1人分。1DIN = 2円換算/1ユーロ = 133円換算

コーヒー (カフェにて) 130DIN (約260円)
夕食 (スーパーにて) 129DIN (約258円)
水 1.5リットル (スーパーにて) 47.4DIN (約95円)
宿泊 (トリプル3人分/1部屋) 65ユーロ (約8645円)
合計 9,258円

 

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